ジオパーク市民講座「第2回入門(自然探究)コース」を開催しました。

6月23日(日)に市民講座入門(自然探究)コースが、市民大学講座の一コマとして行われました。島内各地から21名の親子が参加して、講座のテーマである「年齢5000歳?加茂湖誕生の歴史と生き物たち」を探究しました。

講座は両津郷土博物館の見学からはじまりました。そこでは、5000年前の縄文時代からでき始めた砂の橋(砂州)によって両津湾の奥が仕切られ加茂湖ができていった話と、平安時代には水質が海水から淡水に変わり、明治時代に洪水を防ぐために作られた川によって現在の汽水湖になったことを説明しました。その後、汽水になった加茂湖の生物調査を樹崎神社で行いました。加茂湖の特産であるマガキやアサリのほか、ミズクラゲ、アメフラシ、ユビナガスジエビ、ハゼなどが見つかり生物相の豊かさを感じることができました。後半は、砂州をつくる地層の中に見られる化石を探して当時の様子を考えてみました。

受講生からは、「生き物調査、化石調査が楽しかったです。子供たちにとっては調査活動が楽しいようです。加茂湖の歴史に触れて大変興味を持ちました。」等の感想が聞かれました。

新潟県で最も広い湖である加茂湖には、カキを基盤とする独特の食物網があります。また、伝統的な漁法、カキ養殖の歴史など興味深い話がたくさんあり、夏休みの科学研究や自由研究のテーマにはもってこいのジオサイトです。

両津郷土博物館で加茂湖の成り立ちと特徴を説明しています。

 

樹崎神社で生物調査を行いました。貝や魚など多くの生物を発見しました。

集めた生物は、皆で確認して共有しました。これはハゼの仲間、イソガニ、ユビナガスジエビです。

砂州を作っている地層です。潟になった時代の地層からは化石が産出します。

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