ジオパーク市民講座「第1回入門(自然探究)コース」を開催しました。

5月25日(土)に市民講座入門(自然探究)コースが行われ、8名の市民の方が参加されました。今回の講座のテーマは、「相川金銀山のでき方と不思議な石たち」でした。

講座のスタートは金山茶屋の駐車場で金鉱石と石磨を見学しました。その後、かつての青盤脈や道遊脈の広がりを大立竪坑周辺で観察し、金鉱脈ができる3つの条件を解説しました。竪坑周辺には、採掘されたであろう鉱石の一部が残されており、その中にはきれいな水晶の結晶が見られる石もありました。金銀山での見学の後は、石磨の材料である球顆流紋岩や片辺礫岩(花崗岩)の産出地に向かいました。国指定の重要な史跡となっている吹上海岸、鹿野浦海岸では石切場の遺構を含め、石材の実物を観察しました。それぞれの見学地ではきれいな海、青い空、これらを背景に咲くイワユリやトビシマカンゾウがマッチングし、佐渡の自然の素晴らしさを堪能することができました。

受講生からは、「佐渡金銀山のできかたと金ができる3つの条件のことが良く分かった。」「金銀山を学習する中で、オオバンソウという植物を知ることができてつながりを感じた。」等の感想が聞かれました。

日本の金銀鉱床の多くは、大陸時代の火山活動によってできた産物であり、偶然にも大規模な鉱床が佐渡の大地に含まれていました。佐渡の島の成り立ちを紐解くといくつかの奇跡が存在します。これら奇跡を今後の講座でご紹介いたします。

第5駐車場から見た道遊の割戸。金鉱脈の広がりを想像しています。

吹上海岸での石探し。上磨の石材「球顆流紋岩」がたくさん見られました。

佐渡金銀山の縮図がここにあり! 縦横無尽に走る石英脈、間隙を埋める水晶の結晶を観察しました。

尖閣湾の絶景。地下深くから突き上げてきた溶岩をイメージしています。

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