杉池の花木園を散策しました。ハンノキとヤナギ、ナギナタコウジュ、くっつき虫のヌスビチハギなどを観察しました。
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10月12日(金)、13日(土)、15日(月)の3日間、自然探究講座(10月講座)が行われ、合計53名の受講生が参加されました。
今回の探究講座のテーマは、「赤玉の歴史と杉池の自然」でした。
午前は杉池の遊歩道を散策しました。ミズナラ、コナラなどの広葉樹林とその林床に生育するユキツバキやハイイヌガヤなど小佐渡特有の植物を観察しました。その後、日本三大銘石の一つである赤玉石の産地と見事な棚田の風景を眺望し、壮大な大地の動きを実感しました。午後からは縞模様がきれいな野浦の流紋岩と城が鼻の岬、そしてこの地に伝えられている阿新丸(くまわかまる)・大膳坊の悲しい歴史に思いを馳せました。片野尾では大昔の溶岩ドームと思われる風島弁天、黄鉄鉱を含む赤亀岩を見学しました。海岸にはたくさんのシタダミ、動きまわるヤドカリたち、これらの生き物は参加者の皆さんの気持ちを童心に返しました。最後に水津漁港の高波災害の痕跡を訪ね、自然の驚異を感じることができました。
受講生からは、「これまで“地すべり”にはマイナスイメージ、災害の印象しかありませんでした。しかし今日の講座で地すべりは人々に暮らしと恵みを与えてきたということを知り、実に裏腹なものだと認識を新たにしました。」等の感想が聞かれました。
小佐渡の海岸は穏やかで優しいイメージがありますが、佐渡の隆起運動によって形成された急崖、大昔の激しい火山活動、自然災害の痕跡など大地の息吹を感じる場所が随所に残されています。そんな変動する大地の中に生物と人の暮らしが調和し、独得の風景がつくられました。
杉池の花木園を散策しました。ハンノキとヤナギ、ナギナタコウジュ、くっつき虫のヌスビチハギなどを観察しました。
赤玉の海岸で赤玉石探し。色鮮やかなきれいな石がたくさん見つかりました。
キラキラ鉱物を含む赤亀岩。波打ち際にはたくさんのヤドカリが戯れていました。
高波で打ち上げられた船と災害後に建てられた高い防波堤。自然の脅威を感じました。