栃もち

<佐渡ジオパーク食の由来>

トチノキの種子であるトチの実は縄文時代から食されていました。あく抜きをしないと食べられませんが、栄養価に富み保存食としても重宝されました。トチノキは、肥沃な土壌と適度な湿気がある谷筋(山の陽の当たらない場所)で生育します。 佐渡の縄文遺跡の多くが、低山や段丘に分布しています。かつての古国中湖(現在の国中平野)や加茂湖を臨む高台(段丘)の林には、トチノキ、クリ、クルミなどの木々が茂り、縄文人の生活を支えていたことが想像できます。

※ 由来には、諸説あります。また、地区ごとに由来が異なる場合があります。

<特徴>

あく抜きしたトチの実をもち米とともに蒸してからついて、餅にしたものです。 トチの実は、10月~11月にかけて収穫されます。独特の風味、苦味のあるトチの実で作った栃もちは、素朴な味わいが特徴で、佐渡では大福が人気商品です。