令和4年度佐渡ジオパーク市民講座、わくわくコース(第2回)を開催しました。

6月7日(日)に令和4年度佐渡ジオパーク市民講座、わくわくコース(第2回)を行いました。この講座では、GIAHS関係者と連携し、田んぼの魅力発見をテーマに国中、前浜エリアを巡りました。受講者は25名でした。

田んぼアートと田んぼでの生き物観察では、佐渡市農業政策課の五十嵐さんからの説明を聞きました。トキを絶滅させたのは人間であるということや、現在、トキの餌場などを確保することで、野生のトキが見られるようになってきたこと。佐渡の小・中学校の給食には「朱鷺と暮らす郷」認証米をつかっていることなど。五十嵐さんと田んぼで見られる生き物を観察しながら、生物を守っていく佐渡の農業のあり方を考える時間となりました。

同じ棚田でも、山地斜面、扇状地、地すべりの地形を利用した田んぼを観察しました。小倉千枚田など、どうしてこんな不便なところに?と思えるような田んぼも、相川金銀山発見による人口増加に伴い、食糧確保のためにより多くの田んぼが必要だったという説明を聞いて、納得しました。

また、松ヶ崎ヒストリーパークでは虎石(とらいし)の説明のあと、実際に海岸でどんな石があるか。参加者は気になる石を拾っては講師とともに確認をしていました。

五十嵐さんから田んぼアートの説明を受けました。 説明の後は、各自土手の上からアートを堪能したり、五十嵐さんに質問をしたり、思い思いに過ごしていました。

国中平野に作られた田んぼにいる生き物を観察、採集しました。マルタニシ、ヤゴ、ガムシ、ゲンゴロウなどを観察することができました。

タニシ、ヤゴ、ゴマフガムシなどがいることが分かりました。

小倉千枚田では棚田ができた歴史的背景から現在のオーナー制度やボランティア活動を利用して続けていることまでの説明がありました。この田んぼを保ちつづけていることにあらためて尊敬の感情が湧いてきます。

放散虫の遺骸と泥岩が長い年月をかけて固まり、層状になったもの、これが虎石です。虎石の特徴の説明を聞きました。

気になった石を観てもらいます。虎石を見つけられるかどうか、探してみました。

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