椿尾石をルーペで観察。小さな真珠のような構造があることが特徴です。
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第9期ジオパーク市民講座中級コースの第7回目が10月3日(水)に実施されました。
18名の受講生が参加し、西三川周辺を巡りました。椿尾(つばきお)では昔から石工によって石仏などがつくられ、千石船で日本全国へ輸出されていました。石仏をつくる石はデイサイトという岩石で、大昔の火山活動によってできました。佐渡では椿尾石とも呼ばれています。ルーペで石の断面を観察すると、真珠の玉のような構造が見られます。このような構造があるため、細工がしやすい石だったと推測されます。
火山活動の時代が終わると、浅くあたたかい海が広がる時代が始まります。この時代はマングローブやサンゴが見られる温暖な海が広がっていたとされます。その証拠が、瓜生崎(うりゅうざき)で見られる岩石です。岩石の中には小さな丸い粒が含まれています。これは有孔虫(ゆうこうちゅう)と呼ばれる、大昔の海に棲んでいた生きものの化石です。受講生達はルーペを持って小さな化石を探しました。沖縄では現在、有孔虫の殻が星の砂と呼ばれ、お土産として販売されています。
次回は岩石を0.03mmまで薄くする実習を行います!
椿尾石をルーペで観察。小さな真珠のような構造があることが特徴です。
石切場への見学路は整備され、誰でも巡ることができるようになっています。
椿尾の石切り場跡。火山の噴火によってできた岩石を切り出した跡が残っています。
広い海岸で小さな化石をさがす受講者たち。化石を含む岩石の特徴を覚えると、熱心に化石を探していました。