ジオパーク講演会「世界最古のツチクジラ化石が語ること」を開催しました!

8月11日(木・祝)に、ジオパーク講演会「世界最古のツチクジラ化石が語ること」を開催しました。

1960年代に小木堂釜地区で発見されたクジラの頭骨化石が、ツチクジラ属の世界最古の化石であり、ツチクジラ属の新種であることが学会誌で発表されました。その研究をされたお二人をお迎えし、研究内容の解説等をしていただきました。

最初に、佐渡市ジオパーク推進室の相田満久推進指導員が「日本海の変遷とツチクジラが生息したころの海況」について話し、次に国立科学博物館 地学研究部・生命進化史研究グループ長の甲能直樹様から「鯨類はどのように誕生し、どのように7つの海を征服したのか??」と題してご講演をいただき、最後に飯田市美術博物館 学芸員の川谷文子様から「佐渡島で解き明かすクジラの進化―世界最古のツチクジラ属化石発見-」と題してご講演をいただきました

  • 相田推進指導員は、日本海の誕生から現在までを産出した化石の生態的特徴から推測し、変遷を解説しました。(写真1枚目)
  • 甲能グループ長は、5000万年前の南アジアで誕生したクジラ類の祖先から現在の多種多様な種類に至るまでのお話をしてくださいました。(写真2枚目)
  • 川谷学芸員は、佐渡島の約1200万年前の地層から産出した「最古のツチクジラ属化石」の発見から研究までの過程と研究内容などについて解説してくださいました。(写真3枚目)
  • 佐渡ジオパーク推進協議会の渡邉剛忠顧問からは、最初にこの頭骨化石を研究した故 小林巌雄 新潟大学教授(元 当協議会顧問)についてのご紹介と、閉会のあいさつをいただきました。(写真4枚目)

クジラにまつわる貴重な講演に、ご来場くださった皆さまは興味深そうに耳を傾け、メモをとるなどしていました。

なお、「世界最古のツチクジラ化石」は、10月2日(日)まで佐渡博物館にて展示しております。その後もレプリカを展示する予定ですので、ぜひご覧ください。

お知らせ

カテゴリー
年間アーカイブ

その他の関連記事

            記事一覧を見る