【開催報告】ジオパーク市民講座、わくわくコース(第8回)

佐渡市教育委員会社会教育課ジオパーク推進室が令和5年3月25日(土)に開催したわくわくコースには、30名のお客様が参加されました。

 

午前中は大平山(おおひらやま)を散策しながら地質や野草の観察をし、午後は佐渡島開発総合センターにて野草エキスを含んだ石鹸作りを行いました。

 

相田推進指導員の他に、野草研究家の菊池はるみさんや佐渡博物館の相羽さんと3名が講師として説明してくれました。

 

大平山の地形、地質を観察しながら、そこで見られる野草について学びました。野草観察もあり、その名前だけでなく佐渡でどのように使われていたのかなどの説明もありました。たとえば、「きづた」は毒草だけれど、赤泊地区では玄関に飾って魔除けにしたなど。トリカブトの産地でもある佐渡ではトリカブトのことを「ぶす」といい、ぶったときなどに出る青あざの色を「ぶす色」というのはこのトリカブトからきているなど。このようにいろいろ説明いただきました。

 

良い天気のもとで大平山散策での地形説明、野草説明は楽しかったようで、そのうえ、摘んだ野草で石鹸作り体験もあり、参加された方々は満足されていたようでした。

目の前の大平山の頂上付近まで登ります。

「ふきのとう」にはオス・メスがあります。フキのばあさんとフキのじいさんで、じいさんは美味しいけど、ばあさんは苦いとのこと。てんぷらにするならフキのじいさんを採るべきですね。

大平山を造っている岩石をルーペで確認。赤い水晶のように透明感のある粒がみられるのが大平山の特徴なんです。

大平山ができたのは、横から押される力でぐっと持ち上がったのでは?地層までも巻き込んだ断層が見られます。

石鹸作りのワークショップでは、3~4人1グループで摘んできた植物を潰し、そのエキスを石鹸の素とこね混ぜて作っていました。

皆、思い思いの形に整えた石鹸、完成!佐渡の形をしたものもありました。

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