アラメ

<佐渡ジオパーク食の由来>

佐渡の岩石のほとんどが大陸時代の火山活動でできたものであるため、佐渡の沿岸の多くは岩礁(水中の大きな岩)や岩礫(いくつかの小さな石が固まってできた岩)の海岸です。また、海底から隆起して島になった佐渡には、波食台(波によって削られ平らになった海底)が発達しており、アラメなどの多様な海藻類が生息しやすい条件となっています。アラメは人間も食べますが、小魚、エビ類、貝類の重要なエサでもあるため、アラメの生息地では、磯ねぎ漁の主流となるアワビやサザエもすくすく育ち、よい漁場となっています。

<特徴>

佐渡地方では、昔ながらに食べられてきた海藻です。乾燥させると2~3年は保存がきき、通常は乾物として販売されていますので、水に戻してから炒め煮や佃煮にして食べます。あらめは、鉄分、カルシウム、タンパク質や食物繊維がたっぷりで、優秀な海藻と呼ばれています。