平根崎のノジュール層を観察。下戸層に見られる化石を受講生それぞれが探し、講師に確認していました。
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8月28日(土)に令和3年度佐渡ジオパーク市民講座、上級コース(第3回)を行いました。
受講者は13名でした。
天候が不安定な時間帯もありましたが、ほぼ全ての行程を巡ることができました。
第3回は、相川金銀山エリアにある平根崎を中心にその付近も含めて、地層と化石に焦点を当てて行われました。
地層や溶岩流の特徴を確認したり、平根崎では下まで降りて波食甌穴群や生痕化石などを確認しました。講師の説明を聞くだけでなく、質問をしたりして、受講生の知識の豊富さと探究心に目を見張る1日でした。
平根崎のノジュール層を観察。下戸層に見られる化石を受講生それぞれが探し、講師に確認していました。
平根崎の波食甌穴群、ホタテガイや生痕化石は有名。でも、それを見るために行くのはなかなか勇気がいります。ある程度の傾斜の場所を降りていかなければなりません。転んだりすると、ああっ、目の前には高い波の海が!しかも、雨の後は滑りやすいんですが、そんな状況でも受講生の探究心が勝り、講師と共に下まで降りていき、熱心に観察していました。
小田では溶岩流を観察し、その特徴をとらえることが目的。柱状節理や板状節理の上に、クリンカー部(発砲したレキ)を含んだ層、その上の最上部に火砕流堆積物があることを受講生全員がそれぞれ確認していました。これらの特徴から、粘性が中程度の溶岩流ということが分かります。
矢柄にある地層、湖成層を観察。この湖成層では、湖に流れ込む河川が作るデルタの底置層の環境や、その上の層からはデルタの前置層の環境が分かります。難しい内容でも、受講生は質問しながら理解を深めていくのが楽しい様子でした。