ジオパーク市民講座「7月の自然探究講座」を開催しました

7月7日(土)、10日(月)、11日(火)の3日間、自然探究講座(7月講座)が行われ、合計50名の受講生が参加されました。残念ながら7日は、荒天のため野外見学はできず、座学と両津郷土博物館の展示資料の見学となりました。

今回の探究講座のテーマは、「海跡湖に残された環境変化の痕跡 加茂湖」でした。

午前は博物館での座学の後、樹崎神社で生きもの調査を実施しました。小さな巻貝やアサリなどの他に、ヤドカリやゴカイなどを見つけることができました。珍しい生物としてタツノオトシゴも発見できました。終了後、湖畔の遊歩道を散策しながら新潟県最大の湖の大きさを実感しました。午後からは、加茂湖を形成した砂州の特徴やそこに残された生き物の痕跡を探究し、希少な化石を見ることができました。最後にトキ保護センターの観察棟から砂州の確認と現在放鳥のために訓練している雄のトキを観察しました。受講生からは、「日々何気なく眺めていた加茂湖ですが長い歴史と様々な過程があったことを教えてもらいました。その延長線上に自分たちが生きていることに感動しました。」などの感想が聞かれました。

佐渡を代表する加茂湖は砂州で隔てられた海跡湖であり、水質が海水から淡水へ、その後、汽水へと変化しました。それに伴い生物相が大きく変わり、それらを活用した漁業も時代と共に移り変わりました。現在の姿に落ち着いたのは昭和初期の頃でした。

加茂湖での生き物調査 面白い生き物がたくさん見つかりました。

砂州を住処とした昔の生き物の痕跡 アナジャコが這いまわった跡が見られました。

湖畔の遊歩道を散策 雄大な大佐渡山地を背景に加茂湖と両津の町を眺めました。

砂州を作る地層の観察 水深の変化がわかりました。植物の種の化石も発見!

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